2018/09/19

龍村周 – 織物の美術作品の作家


子供の頃、私は昔ながらの機織り機が並んでいる工場で遊んでいました。そこでは、世界で最も才能のある織手達が木製の機織り機に座って傑作を作っていました。現在私は京都で4代目として織物の美術作品を製作しています。絵の具やブラシで絵画を描くように、美しい絹糸と古代のスタイルの手織り機で伝統織物のオリジナルのアートを制作しています。私たちはこの織物を錦と呼んでいます。それは世界で最も豪華絢爛で複雑な織物と考えられており、習得するためには長年の厳しい訓練を必要とします。しかしながら私の場合、ドラムをしていたこともあり、両手両足を別々に動かす機織りの動きは苦ではなく通常より早く習得することができました。

絹糸はプリズムの効果で光を反射し、光沢をもたらします。

紋意匠図と呼ばれる織物の設計図を専門の職人と制作します。方眼紙上に紋様を点で表現していきます。その後紋紙(パンチカード)に変換します。ほとんどの工程が手作業で行いますが特にジャカードとパンチカードは複雑で立体的な織物を制作するのに必要なものです。色糸や箔を織り込むために、たて糸を開口させるこのシステムが無かったとしたらそれを動かすためにもう1人の職人が必要になります。

私は2人の兄弟の糸染め職人に作品に必要な多くの色糸を注文しています。彼らの工房は昔ながらの佇まいで織物の工房が多く集まっている地域にあります。彼らは自分の目と鋭い色の感覚だけを使って、私のデザインが完璧になるようにすべての色を作り出してくれます。

織機の装置を作る専門の職人が装置に数千のたて糸の取り付けを行います。

世界で有名な京都の西陣に古くからある工程で貴重な金箔などを使いながら作品を作っています。箔も専門の職人がおり、作品に合う箔を作っていただきます。非常に扱いにくい金や銀の箔を手作りの和紙に細心の注意を払って施したもので箔はその後細く裁断しその一本一本が織り込まれていきます。

私の曾祖父は1300年前の織物を復原することで7世紀の織物を日本文化として紹介しました。

初代龍村平蔵(号・光波)復原「四騎獅子狩文錦」

また曽祖父と祖父光翔は着物、帯、インテリア用の織物などを制作してきました。

二代龍村平蔵(号・光翔)
復原「花樹対鹿」

父光峯は日本の素晴らしい織物職人に創造的な仕事を提供するための基盤を作りました。内閣府、仏教団体、神道団体、日本の皇室などから委託を受けて、最高レベルの職人が父の現代的なデザインを宝物のような織物に変容させてくれています。

今後もこの3次元の錦織の織物は、夢の芸術を創造するために膨大な機会を私に与えながら、より高いレベルの技術と工夫を示し、挑戦させてくれることと思っております。




昭和49年(1974年)生。光峯の長男として生まれる。
東京造形大学卒。
錦の織物製作を中心に、自ら高機の製織も取り組む。
同志社大学プロジェクト科目嘱託講師。

錦の美  龍村光峯の織物美術、錦の伝統織物  ホームページ

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